WindowsNTをルータにして青年は荒野を目指す
Mobile Gear IIユーザーは普段からバックアップやソフトのインストールの時にWindowsNT/95 マシンと接続する機会があると思います。実はWindowsNTに関しては付属シリアルケーブルで接続しているときは単純にRASで繋がってるだけなのです(Windows95は使ってないのでどうなっているか不明)。
ここで私は考えましたNTはIPルーティングできるはずだからMobile Gear II自身でPIAFS使ってメールチェックしなくてもシリアルケーブル-RAS-LAN経由でメールチェックすれば安上がりだぞと。
以下、その設定の手順をまとめてみました。
WindowsNTの準備
まず最初にシリアルケーブル接続の速度を最高の115200にしておくことをお薦めします。
RASサーバーの設定
- コントロールパネルからネットワークの設定を呼び出します。
![[Networkプロパティ]](networkP.jpeg)
- サービスのリモートアクセスサービスのプロパティを選択します。
![[リモートアクセスセットアップ]](rassetup.jpeg)
- シリアルケーブルを繋げている方のポートを選びネットワークを押します。
![[ネットワークの構成]](network-comp.jpeg)
- サーバーの設定の構成を押します。
![[RASサーバーTCP/IPの構成]](rasserver.jpeg)
- ここでCEマシンが使用するIPアドレスを指定します、この例では192.168.55.100から192.168.55.101を使用するように設定しています。最低でも二つのIPアドレスが必要です。
ルーティング
- コントロールパネルからネットワークの設定を呼び出します。
![[Networkプロパティ]](networkP2.jpeg)
- プロトコルのTCP/IPプロトコルのプロパティを選択します。
![[Microsoft TCP/IPのプロパティ]](mstcpip.jpeg)
- ここでIP転送を行うをチェックします。設定を有効にするために再起動の必要があるかもしれません。
その他
DNS等の設定がWindowsCEにも引き継がれますのでこれの設定も必要です。
WindowsCEの準備
既にシリアルケーブル接続ができていれば問題無いです。
接続確認
では、繋いでみましょう。
- いつものように繋がったら、WindowsNTでスタートメニューのプログラムの管理ツール(共通)からリモートアクセス管理を起動しましょう。
![[リモートアクセス管理]](rascontrol.jpeg)
- そこからポートの状態を見て下さい。
![[ポートの状態]](portstat.jpeg)
- リモートワークステーションのとこにあるIPアドレスがWindowsCEのIPアドレスになります。NTのルーティングテーブルも確認してみましょう。
![[route print]](route.jpeg)
- これで設定は終りです。あとはLANの設定だけです。
LANの設定
LANの他のマシンからはCEマシンは見えないのでそれらのマシンにはCEマシンのIPアドレスを教えてあげる必要があります。面倒だったらLAN上のデフォルトゲートウェイになっているマシンのルーティングテーブルを操作するだけでも良いです。
家ではデフォルトゲートウェイはDebian GNU/Linuxなので。rootになって route add -host 192.168.55.101 gw 192.168.200.2 を実行したらうまくいきました。
バックアップバッテリ
MC-R300だと何故かシリアル接続の際にバックアップバッテリを消費するみたいです。ACアダプタつけてもやっぱりバックアップバッテリの消費が早いように感じます。やっぱEtherCardでLAN接続したほうがいいかも。
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iyoda-www@atikoro.org
$Date: 2004/06/03 22:10:43 $